ストレルカの記録場

軍事や宇宙開発、医療の話題。

映画「ジョーカー」がゴミな理由

2019年公開の映画「ジョーカー」は、映画「ダークナイト」に登場した知的な部分のあるヒースレンジャー版のジョーカーではなく、身近にいる無敵の人が化け物に変貌する姿を描いた。ジョーカーはアメコミの中でも人気があるキャラクターであり、ジョーカーの看板を背負った時点である程度のファンや世間から注目・好感を持たれる。別にホアキン演じる映画「ジョーカー」が映画としてゴミだとは思ってない。むしろ世間の注目を多く浴びるほどの話題作となってしまった事が、今回私がゴミだと思う原因である。

 

2019年7月に京都アニメーションへの放火事件が起き世間が衝撃を受けた後の10月に映画「ジョーカー」は公開された。冒頭でジョーカーへの同情を誘い、その強い同情から映画後半の犯罪行為を許容・黙認・理解する流れになる作品。この作品は社会を悪い方向に導く作品だと私は考える。

 

SNS社会・資本主義の限界など社会の構造上このような作品が登場するのは必然な時期なのかもしれない。だがそれをジョーカーというキャラクターを使い大々的にやるべきではなかったと私は思う。この映画の出来栄えをファンや世間が議論する時点で社会には有害であり、穢れのような作品だと思う。

 

話は少し変わるが「成功したテロ」とはなんだろうか。暴力行為自体は成功したが、テロの目的が叶わなかった事例は山のようにある。逆に暴力行為には失敗したが、目的を達成したテロもある。成功したテロの代表例は911同時多発テロだ。なぜ成功したかといえば話題性があったからだ。イスラムにもアメリカにも興味がない人が振り向き継続的に話す話題性が成功の秘訣だ。映画「ジョーカー」は911テロと同様に継続的に話す話題性を持ってしまった。

 

2019年この映画を私は友と映画館で見た。私の友の感想は「なろう小説」、「こういう映画が出る後は不景気になる」であり、私も完全に同意した。株価だけ見れば不景気にはなっていないが、その後の日本で起きた首相暗殺、暗殺未遂、ジョーカーの仮装をしたテロなどを見ていると、日本社会がここ最近荒んだきっかけをこの映画が作ったのではないかと私は思う。

 

最後に…ヒースレンジャー版「ジョーカー」を返してくれ…スーサイドスクワットのジョーカーにも頑張ってもらいたい。ホアキン版ジョーカーを塗り潰してくれ。

(2023年11月5日23:59内容そのまま文章修正)