ストレルカの記録場

軍事や宇宙開発、医療の話題。

2倍速、情報に飲まれる生活

200年前を想像してみよう。人類は数世代でどれほど進化しただろうか。些細な変化はあるが、体の構造はほぼ変わっていない。だが生活は200年でどれほど変化しただろう。

 

200年前の世界人口は10億人だが、現代では80億人だ。東京からイギリスへ行くには2ヶ月かかったが、現代では半日だ。100年前インフルエンザが世界流行するのに半年以上かかったが、現代では数日だ。30年前のアメリカ大統領がアクセスできた情報量は、現代の個人が得られる情報以下だと言われている。

 

ほんの数世代前まで食うに困ってた人類は、血糖値を上げるホルモンが5つあるのに血糖値を下げるホルモンが1つしかない為、現代の飽食の時代に肥満と糖尿病で苦労している。現代の生活に肉体や精神がついていけている保証はどこにあるだろうか。最近では映画や2倍速で聴く人が出ているが、体がついていけている保証はどこにあるのだろうか。

 

技術が発達することは好ましい。「技術発展を放棄して環境負荷を減らそう」は幻想であり、技術発展を加速させて今ある問題を解決するしか人類に活路はないと思う。だが、それに肉体や精神が問題なく付いていけるかは不明だ。社会は発展させなければならないが、時に200年前のような生活をして体を休める必要があると思う。