ストレルカの記録場

軍事や宇宙開発、医療の話題。

医学の教科書に載るエッチな話題

医学生が大学で習うシモの話、少しエッチな医学知識を一般向けに紹介。(適宜更新)

反射

エッチな体の反射

【精巣挙筋反射(男性限定)】寝転がった状態で太ももの内側から外側に向かって擦り上げると、擦った側の金玉が上(頭の方に)に縮む(移動する)反射。

【球海綿体筋反射】クリトリスや亀頭を摘んだり引っ張ると、肛門の穴が締まる反射。

緊張すると勃たない理由

男性の勃起は副交感神経によるもの。副交感神経はリラックスしている時に働き、緊張している時には働かない。初めてのデートで緊張して勃たない時は、一度風呂にでも浸かってリラックスすればいいぞ。知らんけど。(因みに射精は交感神経によるもの)

 

怪我

肛門にエアーコンプレッサー噴射

毎年の様に、忘れた頃に、ふざけて同僚のケツ穴にエアーコンプレッサーを噴射する事件が起こる。高圧のエアーは柔らかい腸を破ってしまう。その結果、大量に出血したり、お腹の中に腸の中のウンコをぶち撒ける状態になり、人工肛門になったり、最悪の場合死亡する。

肛門や膣から酒を飲む

口から飲んだアルコールは胃や腸から吸収されると、肝臓で処理された後に全身に回る。もしアルコールが肝臓で処理されないなら、少ない量で酔える事になる。胃や腸の血管は肝臓に向かうが、口の中や膣、肛門付近の腸の血管は肝臓に向かわない。なのでアルコールが分解されず酔いが早い。急性アルコール中毒になったり、アルコールにより粘膜が炎症を起こし、最悪の場合は大腸を摘出&人工肛門や、死亡する事例もある。

肛門や膣に入れたガラスを割る

少し医者の立場になって考えてみてほしい。ガラスはレントゲンでは映らない。膣や肛門のガラスを全て取り除いたと、どうやって証明するのだろうか。次にそこにペニスを入れる人のことを考えるなら、そんな愚かな行為はしないでくれ。(被害者の事も当然考えような←)

肛門に入れた大人のおもちゃが取れない

大抵は笑い話になるが、稀に笑えない場合もあり一概には言えない。法律上、病院はカルテを長期間保管する。ケツに巨大なディルドがハマったCT画像が長期に渡り残る事を考えるなら肛門で遊ぶのはやめよう。まるで「大きなカブ」の話の様にスタッフ数人がかりでケツからディルドを引き抜く為に医者や看護師になった人はいないと思う。エネマグラなどの器具が破損してケツの中に入る事もあるし、産卵プレイなんて入れたモノが全部出る保証はない。

尿道にをナニカを入れて取れない

そもそも病院では、尿道口付近をイソジンで消毒してマスクをつけ、滅菌手袋を使用して、尿道カテーテルを入れる。素人が適当にナニカを入れるな汚い。ウィダーインゼリーや餅を入れる強者もいるそうな。尿道にしろ肛門にしろ非常に精密な機械を無駄に破壊するな。

ペニスにリングを嵌めたが取れない

ペニスには動脈と静脈がある。動脈が入る血液、静脈が出る血液。ペニスの根本を縛ると、ペニスの外側の静脈が塞がれるが、ペニスの中側の動脈は塞がれない。ペニスに血が入るが出ていかない状態になる。ゴムや紐なら簡単に切れるが、もし金属製のリングなら?

 

性病

コンドームで防げる病気

ペニスの粘膜と、膣の粘膜がコンドームにより直接触れ合わないので、HIVクラミジア、淋病などの病気は感染しない。例外として、粘膜は口にもあるので口と性器が接触する行為をすれば感染する。それに、口の中に性病が感染している場合もあり、キスですら性病の感染の可能性があるにはある。最も確実な感染予防はSEXしない事だな。

コンドームで防げない病気

梅毒やヒトパピローマウイルス、近年話題になったサル痘(エムポックス)などは、性器の周辺の皮膚にも病原体がいる可能性があるのでコンドームで完全に防ぎ切るのは厳しい。毛シラミなどは当然、コンドームでは防げない。(「全ての病気を確実に防げないからコンドームをしない」という0か1かの愚かな発想はオススメしない)

銭湯で性病に感染!?

稀に「銭湯の椅子」で性病に感染する人が出る。銭湯の椅子は座る前によく水で流そう。

新原付と中型免許と既得権益

2025年頃に「新原付」として125ccが原付扱いとなる云々の話題が出ている。その具体的な話が報道で聞こえてきた今、一部の人がガッカリしているそうだ。恐らくその人たちは、この国のルールは基本的に既得権益を守る様に作られている事を忘れていたのだろう。2017年(平成29年)の中型免許の改正で、改正施工前に普通免許を取得していた人の権利は守られる措置があったのを覚えているだろうか。それを思い出せば新原付と制度が変わった場合に、今まで125ccの原付2種に乗っていた人の既得権益を守る方向に動くのは当然である。

 

まだ検討段階だが、つまるところ原付(1種)の50cc・30km/h制限・2段階右折は、新原付の125cc・30km/h制限・2段階右折に変わる模様である。これは既存の原付(2種)の125cc・60km/hの既得権益を守るためにあると思われる。

 

つまりエンジン性能に興味のない人間にとっては今まで通りの「原付」の認識で変わらない案件である。再度言うが、これはまだ検討段階なので、確証はない話ではある。

 

国が定める系の他の業界の制度も同様で既得権益を守り、公平にルールが運用される。(私が唯一知っている例外?は、1980年(昭和55年)の医師の専門医制度がある。新しく専門医という枠組みが出来る際、既に専門医の様に働いていた既存の医師も試験を受ける必要があったが免除された。)

2020年新型コロナ騒動とマスク騒動の個人的記録

感染症法上の分類

2020年2月1日〜指定感染症

2021年2月13日〜新型インフルエンザ等感染症

2023年5月8日〜5類感染症

 

病院での扱いが「2類相当」という報道から「2類」と勘違いした人が多くいた。日本でワクチン接種がスタートしたのは2021年2月頃。米国では2020年12月に接種開始。

厚労省マスク着用推奨基準(意訳)

2020年6月〜「屋外で2m離れている場合はマスク不要。」

2022年5月〜「屋外で会話しない場合はマスク不要。2m以内で会話するならマスク着用推奨。」「屋内で2m以上の距離と十分な換気があり、会話のない場所ならマスク着用不要。」

2023年3月〜「病院や混雑する公共交通機関以外では不要。」

 

日本では海外と違いマスクを着用しなくても罰則はないが飛行機などでマスクの着用のお願いに抵抗し暴力沙汰になった事例では逮捕者がでた。反マスク運動と称してノーマスクでデモ行進なども行われた。マスク警察と反マスクがSNS上で揉めていたが、厚労省のマスク着用基準を調べて理解した上での口論には思えないものも多かった。

マスク転売禁止

2020年3月15日〜2022年8月12日メルカリ(フリーマーケットアプリ)にてマスクの出品不可能になる。

アベノマスク

2020年4月よりアベノマスク配布。アベノマスクにより、マスク不足のパニックが抑えられたという意見と、大金を使いマスク配布するよりマスク工場を建設した方が良かったという意見あり。因みに2009年の豚インフルの時と同様に一時的なマスク需要増加の為に工場を建設するのは企業にはリスクが大きい。(マスク増産を命令する国との契約内容次第)

全員が全員マスク着用すべきか?

2020年2月のSNSの空気では「発熱外来で患者を診る医療従事者はマスクとゴーグルが必要だが、一般人がマスク着用する意味は薄い。」という意見が多かった印象。2020年4月よりCDCが「全員マスク着用しろ」と方針転換。病院のマスク不足が解消しつつあった事や、無症状や軽傷の感染者が多い事などなどの理由より方針転換となった。

備考

マスクを着用する事が、まるで政府の言いなりになる事の証明のような論調で陰謀論者が群雄割拠していた。主婦層や高齢者など社会との交流が薄い層が陰謀論にハマる印象。子供のマスク着用を親が嫌がった例も見た。長期的な酸素不足を謎に心配したり、熱中症や表情がわからない云々も話題にあがった。聴覚障害者用に透明なマスクも登場。自作マスクも流行したが、乾燥方法が衛生的に怖いものや、”滅菌”ガーゼを使うものが紹介され物議を醸した。マスクの外し方問題とマスクゴミ問題。急造したマスクの蛇腹の向きが異なる事に対する医者の無意味で周囲を不安にさせる文句も話題になった。個人的に「マスクを外していい時」を広報するべきだったと思う。

医学生、糸結びのやり方

クリクラポリクリ)前の医学生や、研修医向けに糸結びの方法の解説をまとめてみた。糸結びの解説書か何かの補助として利用してくれ。書いてる事に責任は取れない。

糸を結ぶ目的

「ドリルを買いに来る顧客が必要なのは、ドリルではなく穴である。」という話と同じで、糸結びは手段であり目的ではない。なぜ医者は糸を結ぶのか→(1)物体の位置を固定する。(2)物体を縛りあげる。などして治療行為をする為。

(1)男結びと(2)女結び

右手で糸を結ぶ事をX、左手で糸を結ぶ事をYと仮定する。XXやYYのように結ぶ事を女結び、XYやYXのように結ぶ事を男結びとする。右や左はどっちでもいいのでXやYと記号で表している。(例「女結びを2回、男結びを1回する」→XXXY or YYYX)

 

女結びの特徴は「キツく縛れるし、緩められる」だ。腹膜や血管などをキツく縛る時に使用される。”軸糸”という概念があり女結びは極論、棒に1本の糸を絡めているようなものであり緩みやすい。男結びの特徴は「一度縛るとほどけない、輪のサイズが固定され変わらない」だ。顔の皮膚など物体の位置を固定する時に使われる。

 

よく使用される結び方の例として、女結びを数回して一旦適切に縛りor緩め、一番最後に男結びをして固定する。(例:XXY or XXXYなど。)一応警告するが、女結びだけだと、いつかほどける可能性がある。ほどく予定がないなら最後は男結びをしないといけない。因みに、初手から男結びをして失敗したら、糸を切ってやり直しになり患者に負担がかかる。

余談

上記の知識の確認と失敗例の紹介。あるイキリ医学生が女結び→女結び→男結び→女結び(XXYXX or YYXYY)と結びました。一番最後の女結びの意味はあるだろうか?ほぼ無意味である。なぜなら男結びをした時点で輪のサイズが固定されるから、その後に女結びで縛れないからだ。イキって最後に無駄な女結びをする事のないように。

雑談1

「男は〜、女は〜」と受け取れるネーミングは近年の時代に適しているのか…呼び方が変わらないか気になる。ネジ穴などでも「メスネジ」や「オスネジ」、「ジェンダーチェンジャー」という用語があるがどうなるだろう。(ネジは少しセクハラっぽいネーミングだと思う←)

「心臓外科が心臓を縫う時は何結び?」

心臓外科は女結びを特によく使う。なぜかといえば針で心臓に穴を開けて糸を通した後に糸結びを失敗し糸を抜いた場合、その針穴から出血するからだ。失敗が許されない故に、後から緩めたり縛れる柔軟性がある女結びが使用される。

糸結びの練習

外科医は糸結びの練習を五円玉の輪に糸を通して練習する。机の上に置いた五円玉が動かない様に糸を結ぶ。結ぶ時に人差し指で糸を張る事もあるが、結び目の真上に指を押し付ける事はない様に。

 

傷口を結ぶ時に糸で周りを引っ張ってはいけない。個人的な体験だが、親知らずを抜いた時に口の中を縫ったが、糸が組織を引っ張り痛かった(麻酔をしていない部位が引っ張られる)。

 

他にも平行に張った2本のゴム性チューブを結ぶ練習がある。糸を1回結んでみても、2回目を結ぶ前にゴムの張りで糸がゆるむだろう。実際の組織でも同様の事が起こる。そういう時は、はじめに結ぶ時、二重に糸をからめれば糸に摩擦が働くので少しの間はゆるまない。

右手の糸が左手に?(重要)

糸結びの練習用で2色の糸がある。結び方によっては、結んだ後に元々左手に持っていた糸が右手に…なんて事が起こる。その確認用に使える。片手結びなる結び方をすると結んだ後に右左の糸が反転するので、それとなく手品の様に右を左に、左を右に糸を戻してから次を結ぶ。糸が結び終わった後に左右交差している事を知らないと本人は女結びをしているつもりなのに男結びをしている大事故が起こる。練習の時に真っ白い糸でも確認する方法がある。女結びを5回程ゆる〜く結びその後、右か左の糸を引っ張る。女結びであれば、右か左のどちらかが軸糸になっているので真っ直ぐ棒状に伸びる。

 

色々な結び方があるが、糸が早く正確に結べて治療ができるなら極論、結び方はなんでもいい。自分が一番しっくりくる結び方を固定する事が大事。

結んだ時に糸が切れる場合

糸を結ぶ時に我々は右と左など、反対方向に糸を引っ張る。その時に結び目が(X)の形の様に交差しているなら問題ないが、(><)の形の様なお互い引っ張り合う状態だと切れる。結び目をよく見て、糸を引っ張る方向を考えないといけない。

雑談2

引越しなどで荷造り紐を結ぶ時、普通の結び方を忘れて糸結びをする人が多いが、気をつけてほしい。荷造り紐を手術と同じノリで縛ると糸で指を切ります。軍手や手袋を使おう。

雑談3

手術室で研修医などの助手は「手水(てみず)」と呼ばれる時がある。それは生理食塩水を針のついていない注射器などを使って糸を結ぶ術者の手袋を濡らす仕事だ。乾いた手袋では糸が結びにくい。